(マンション)機械式駐車場の平面化

 大和ライフネクスト株式会社のマンションみらい価値研究所によるレポートが興味深かったので、記事にさせて頂きます。

 

  消えゆく機械式駐車場 | レポート | マンションみらい価値研究所 (daiwalifenext.co.jp)

 

 このレポートによると、同社が管理を委託されているマンションのうち、駐車場の有無が確認できる3994について調べたところ、分譲時に機械式駐車場が設置されていたのは2039。その内、既に機械式駐車場を撤去して平面化したマンションは298あり、機械式駐車場が設置されていたマンションに対して14・6%を占めるそうです。

 年ごとの工事件数は、2009年の1件から始まってその後は増加傾向が続き、20年に44件に達しているとの事。弊社が行う代替駐車場手配サービスでも代替駐車場手配の理由に「平面化工事」が時々出てきますので、同社の管理マンション以外も含めると相当数の平面化が行われているのではないかと推測されます。

 弊社HP内の「駐車場情報」にある機械式駐車場撤去の事例 - 駐車場のことなら エスピーエムへ (spm-co.jp) にも平面化の事例があります。工事費用はかかりますが、定期保守費用や将来的な修繕工事費用を考えると、コスト削減効果があります。また、サイズが大きく仕方なく外部の駐車場を借りていた区分所有者が戻ってきて収入が増加するケースも見られます。

 ただし、一旦平面化すると元には戻せないので、その前に駐車場の外部貸しや機械式駐車場の収容可能サイズの変更、ストレージとしての活用等の用途変更(附置義務台数や法令には要注意)なども事前に検討をされた方が良いとは思います。